細糸1本で海と会話

アクセス数は気にせずに、自分のペースで趣味である投げ釣りのことを中心に書いていきます。

クラッチの調整と尻栓の補修

前回釣行では「開幕ボウズ」をやらかしてしまいましたが、その他にも不都合なことがふたつほどありました。
 
ひとつは前回記事にも書いたとおり、リールの逆回転です。
これはクラッチ内部に余分なオイルが入り込んだことが原因のようなので、早速分解してみました。
まずは回転枠を取り外し、クラッチを取り外します。
 

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クラッチを留めているネジは6本ありますが、クラッチを取り外すだけなら赤矢印の2本だけで外れます。
本体のほうはピニオンギアが脱落しないように注意しながらもそのまま放置です。
クラッチを取り外してから青矢印の4本のネジを外すとクラッチ内部に辿り着きます。
 

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写真左側がクラッチ本体、右側が蓋になりますので、本体と蓋に付着していた油をキッチンペーパーで拭き取るだけで作業は終了です。
あとは組み上げていくだけですが、クラッチ本体の外周には小さなバネが合計8個付いているので、脱落したり噛みこんだりしないように注意しながら組み上げます。
これで作業は終了です。
 
さて、もうひとつの不都合はというと、竿の尻栓補修です。
投げ釣りというと、砂浜からの釣りが一般的ですが、私が住んでいる地域では砂浜から竿を出すと高確率で根掛かりが発生しますので、必然的に堤防からの竿出しとなります。
 
必然的に柔らかい砂ではなく舗装された堤防に竿を置くことが多いので、尻栓のゴム部分が擦り切れてしまいます。
私が愛用するS社投げ竿も、何度か擦り切れそうになっては補修を繰り返していたのですが、前回補修から数年経っていることもあり、ボロボロになってきました。
 

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写真は何年も前になるのですが、純正竿尻のゴムが初めて擦り切れそうになった時のものです。矢印部分が擦り切れて中の金属パーツが見えてしまっています。
 
当時は「これはいかん」と思い何も考えずにパーツを取り寄せたのですが、こんな小さな尻栓でも金属パーツ込の販売価格は\2000、貧乏サラリーマンにとっては結構な値段になります。(ゴム部分だけの脱着が可能な尻栓を開発、販売してほしいものです)
何とかならないかと色々思案していたところ、ホットボンドでの補修を思いつき、現在に至っています。
 
難しい作業ではありませんが、作業しながらの写真撮影は失敗しそうで怖かったので、文章ばかりの解説になってしまうところは御容赦ください。
まずはゴムパーツを全てむしり取ってしまいます。
 

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ゴムパーツを取って金属パーツだけになると、小さな金属の筒になります。写真はバランサーを付けた状態なので棒のように見えますが、尻線部分は金色の部品のみです(当たり前ですが・・・)
アトは簡単、新たにホットボンドで尻栓を盛り付けていきます。
 
注意しなくてはいけないのは、熱を持つので金属パーツを素手で持たないことです。尻栓は軍手か濡れタオルなどを使って持たないと火傷・・・とまでは行かないかもしれませんが、かなり熱い思いをします。
 
発泡スチロールなどの柔らかい素材でできた棒状のものに差し込むと作業が楽です。私は横着者なので、バランサーウエイトを装着してみました。(ウエイト側のゴムリングが熱で溶けないように注意する必要はありましたが・・・)
 
また、今回補修したものがそうだったのですが、尻栓のゴム部分と竿本体の間に挟み込まれる座金のようなものが無い場合は、竿に接する部分の工作には特に注意が必要です。
 

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最初のうちは一気に盛り付けると金属パーツの空洞部分に流れ込んでしまうので、とぐろを巻いていくようなイメージで少しずつ外から内に盛っていくことです。
 
空洞部分が塞がったら真上から少しずつホットボンドを盛り付けます。途中の成形は水を張った洗面台を使うと丁度良いです。(水につけて一呼吸おいてから底や壁に軽く押しつけて成形します、ポイントは「一呼吸置く」ことです。これをしないとホットボンドが壁にくっついて失敗してしまいます)
 

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見た目はあまり良くありませんし、竿側の接続部分にどうしても隙間ができてしまいます。
 
砂咬みが怖いので、使用する際は帰宅して竿を洗う時まで尻栓を外すことができませんが、砂浜でなければ十分実用には耐えられます。
 
さて、第2戦目はいつにしようか・・・